
航空レーザ測量に関する基礎的な問題です。
問題
次のa~dの文は、公共測量における航空レーザ測量について述べたものである。適切な語句はどれか。次の中から選べ。
a.航空レーザ測量では、(リサンプリング・フィルタリング)及び点検のための航空レーザ用数値写真を同時期に撮影する。
b.航空レーザ測量システムは、レーザ測距装置、(GNSS/IMU装置・オドメーター)、解析ソフトウェアなどにより構成されている。
c.グラウンドデータとは、取得したレーザ測距データから、(水面・地表面)以外のデータを取り除く(リサンプリング・フィルタリング)処理を行い作成した(水面・地表面)の三次元座標データである。
d.三次元計測データの点検及び補正を行うために(簡易水準点・調整用基準点)を設置する必要がある。
選択肢
ア | イ | ウ | エ | |
1. | リプリング | GNSS/IMU装置 | 水面 | 簡易水準点 |
2. | フィルタリング | オドメーター | 水面 | 調製用基準点 |
3. | リサンプリング | オドメーター | 地表面 | 簡易水準点 |
4. | フィルタリング | GNSS/IMU装置 | 地表面 | 簡易水準点 |
5. | フィルタリング | GNSS/IMU装置 | 地表面 | 調製用基準点 |
解答
正解は選択肢5です。
a.航空レーザ測量では、フィルタリング及び点検のための航空レーザ用数値写真を同時期に撮影する。
b.航空レーザ測量システムは、レーザ測距装置、GNSS/IMU装置、解析ソフトウェアなどにより構成されている。
c.グラウンドデータとは、取得したレーザ測距データから、地表面以外のデータを取り除くフィルタリング処理を行い作成した地表面の三次元座標データである。
d.三次元計測データの点検及び補正を行うために調整用基準点を設置する必要がある。
解説
- 航空レーザ測量とは
航空レーザ測量がどういうものかというと、セスナなどの航空機を用い、上空から地表面に向かってレーザを飛ばし、位置(x,y)と高さ(z)を広範囲に取得する測量です。
詳細は国土地理院HPをご確認ください。
- GNSS/IMU装置とは
GNSSとIMUを航空機に積み、測量します。
GNSSは航空機の位置(x,y,z)を知るための装置です。
IMU(慣性計測装置)は飛行機の傾きと加速度を知るための装置です。
GNSSとIMUがあるおかげで、航空機の飛行位置がわかります。
航空機の位置がわかれば、レーザ計測したところの位置もわかるという仕組みです。
- フィルタリング
木や建物の高さを除去し、地表面だけの高さにするための作業。
フィルタリングを行った後のデータをグリッド化したデータをDEM(Digital Elevation Model)と呼びます。
フィルタリングを行う前のデータをグリッド化したデータをDSM(Digital Elevation)と呼びます。
GISで遊ぶと自然と覚えられるはずです。
↓ほかの問題も見たい方はこちら↓
令和2年測量士補試験 解答解説
第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 第6問 | 第7問 | 第8問 | 第9問 | 第10問 | 第11問 | 第12問 | 第13問 | 第14問 |
第15問 | 第16問 | 第17問 | 第18問 | 第19問 | 第20問 | 第21問 | 第22問 | 第23問 | 第24問 | 第25問 | 第26問 | 第27問 | 第28問 |
測量士補試験におすすめのテキストについて→過去の記事に飛びます。
コメント