写真地図はGISの知識、もしくはGoogle map等の操作経験があればなんとなくイメージできるはずです。
問題
次のa~eの文は、写真地図について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
ただし、注記など重ね合わせるデータはないものとする。
a.写真地図は、図上で水平距離を計測することができない。
b.写真地図は、図上で土地の傾斜を計測することができない。
c.写真地図は、写真地図データファイルに位置情報が付加されていなくても、位置情報ファイルがあれば地図上に重ね合わせることができる。
d.写真地図は、正射投影されているので、隣接する写真が重複していれば実体視することができる。
e.写真地図には、平たんな場所より起伏の激しい場所のほうが、標高差の影響によるゆがみが残りやすい。
選択肢
1.a,c
2.a,d
3.b,d
4.b,e
5.c,e
解答
間違っているのはa,dです。
ゆえに正解は選択肢2です。
解説
写真地図は、航空写真をオルソ化した地図と考えてください。
垂直写真です。
GoogleEarthをイメージするとわかりやすいです。
選択肢a
誤
a.写真地図は、図上で水平距離を計測することができない。
→誤。水平距離の計測ができます。(例:地理院地図、GoogleEarthにて計測可能です)
選択肢b
正
b.写真地図は、図上で土地の傾斜を計測することができない。
→正。水平距離はわかりますが、高さがわからないため、傾斜の計測はできません。
地理院地図は高さが出ていますが、あれは地図データ+標高データを重ね合わせているためです。
写真地図単体では標高もわかりませんので傾斜の計測もできません。
選択肢c
正
c.写真地図は、写真地図データファイルに位置情報が付加されていなくても、位置情報ファイルがあれば地図上に重ね合わせることができる。
そのとおりです。
選択肢d
誤
d.写真地図は、正射投影されているので、隣接する写真が重複していれば実体視することができる。
実体視というのは、立体的に見ることができるということです。正射投影(オルソ化)されている写真を並べても、立体的には見えません。
実体視できるのは撮影角度が少しずれている写真を並べてみた時です(例)
ちなみに私は実体視苦手です、できません。
選択肢e
正
e.写真地図には、平たんな場所より起伏の激しい場所のほうが、標高差の影響によるゆがみが残りやすい。
そのとおり。
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令和2年測量士補試験 解答解説
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