令和５年測量士補試験　第２８問（河川測量の正誤）を解説

第２８問　問題

第２８問　解答・解説

正解は選択肢１です。

以下、解説。

事前知識

過去に河川測量について解説しておりますので、河川測量に関する基礎知識を得たい方は下記記事をご覧ください。

河川測量の基本を解説（定期縦横断測量）

河川測量の基本を解説。測量士補試験に出題される河川の定期横断測量に関して例題を交えて解説します。

surveyorexam.com

2024.05.11

選択肢１

誤りです。

×距離標は、堤防の法面及び法肩以外の箇所に設置するものとする。
〇距離標は、堤防の法面及び法肩に設置するものとする。

第５編 応用測量
第３章 河川測量
第３節 距離標設置測量
（要旨）
第６５０条　「距離標設置測量」とは、河心線の接線に対して直角方向の両岸の堤防法肩又は法面等に距離標を設置する作業をいう。

R5作業規程の準則

選択肢２

そのとおりです。

第５編 応用測量
第３章 河川測量
第４節 水準基標測量
（要旨）
第６５２条　「水準基標測量」とは、定期縦断測量の基準となる水準基標の標高を定める作業をいう。

（方法）
第６５３条　水準基標測量は、２級水準測量により行うものとする。
２ 水準基標は、水位標に近接した位置に設置するものとし、設置間隔は、５キロメートルから２０キロメートルまでを標準とする。
３ 精度管理の結果は、精度管理表に取りまとめるものとする。
４ 水準基標の位置を示すため、点の記を作成する。

R5作業規程の準則

選択肢３

そのとおりです。

第５編 応用測量
第３章 河川測量
第５節 定期縦断測量
（要旨）
第６５４条　「定期縦断測量」とは、定期的に距離標等の縦断測量を実施して縦断面図データファイルを作成する作業をいう。

（方法）
第６５５条　定期縦断測量は、左右両岸の距離標の標高並びに堤防の変化点の地盤及び主要な構造物について、距離標からの距離及び標高を測定するものとする。
２ 定期縦断測量は、原則として、観測の基準とする点は水準基標とし、観測の路線は、水準基標から出発し、他の水準基標に結合するものとする。
３ 定期縦断測量は、平地においては３級水準測量により行い、山地においては４級水準測量により行うものとする。ただし、地形、地物等の状況によっては、４級水準測量に代えて間接水準測量により行うことができるものとし、その場合は第６３６条第８項の規定を準用する。

R5作業規程の準則

選択肢４

正しい記述です。

第５編 応用測量
第３章 河川測量
第６節 定期横断測量
（要旨）
第６５６条　「定期横断測量」とは、定期的に左右距離標の視通線上の横断測量を実施して横断面図データファイルを作成する作業をいう。

（方法）
第６５７条　定期横断測量は、左右距離標の視通線上の地形の変化点等について、距離標からの距離及び標高を測定するものとする。

R5作業規程の準則

選択肢５

そのとおりです。

第５編 応用測量
第３章 河川測量
第７節 深浅測量
（要旨）
第６５８条　「深浅測量」とは、河川、貯水池、湖沼又は海岸において、水底部の地形を明らかにするため、水深、測深位置又は船位、水位又は潮位を測定し、横断面図データファイルを作成する作業をいう。

（方法）
第６５９条　水深の測定は、音響測深機を用いて行うものとする。ただし、水深が浅い場合は、ロッド又はレッドを用い直接測定により行うものとする。

R5作業規程の準則

以上、正解は「選択肢１」でした。

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