令和2年測量士補試験を独学で受験し合格した私が考えるメリット・デメリットを書いていきます。
また、どうして私は測量士補試験を受験したのかそのきっかけについても紹介します。
受験するか迷っている方の判断の一助になれば幸いです。
人生で一度も測量をしたことがありませんでしたが、
測量のことを知りたい一心で勉強しました。
測量士補取得のメリットは?
- 測量の基礎知識が身につく
資格試験の勉強過程で必然的に測量に関する知識が身に付きます。
例えば、標高の考え方、測量のやり方、基準点・水準点の違い、地図の編集方法など
測量に興味関心があるなら、勉強はそこまで苦ではないはずです。
- 測量の基礎知識があることの証明になる
資格は測量分野の最低限の知識があることを証明してくれる証明となります。
たとえ実務経験、測量をしたことがなくても、基礎の考え方が理解できているかいないかでは雲泥の差があります。
- 就職・転職に有利
測量士補資格があれば基本測量・公共測量に従事することができます。
設計測量をする会社では求人を出す際「測量士補・測量士」を持っていることを条件としていることが多いです。
大手企業は資格を持っていることと実務経験〇年以上が必須としていることが多いですが、中小企業であれば未経験歓迎(ただし資格保持者は優遇)というところが多いです。
筆者は測量士試験に合格後に測量業界への転職活動をしましたが、測量未経験であっても内定をいただけています。
現場での測量作業をしたくたい場合は測量会社に就職・転職することをお勧めします。
内業を希望する場合には、CAD・GISなどのキーワードも入れるとよいです。もしくは土地家屋調査士などもよいと思います。
資格取得のデメリット
正直、あまりないですが2つだけ挙げます。
- 取得にかかる費用を回収できるか微妙
測量士補資格を取得するには2万5千円弱必要です。(個人の工夫次第ではもう少し安くできます)
参考書代:約3,000円
過去問本代:約3,000円
試験受験料:2,850円
登録免許税:15,000円(実務で必要であれば登録すべきですが、そうでないなら登録しなくてよいと思います)
筆者は測量士補試験に合格しましたが、登録はしていません。
測量士の資格は名刺に書きたかったので登録しました。
- 実務には役立たない
試験内容は測量結果の処理方法や計算方法が中心です。
実務で必要となる器機の据え付け方法などの知識は試験勉強では身に付きません。
自分の手で測量したい場合には、測量会社に就職して経験を積むことが最短ルートです。
- 独学での勉強は大変
筆者は割と数学アレルギーのない人間でしたので、計算問題には勉強時間がそこまでかかりませんでした。
しかし測量用語がわからなかったので、過去問でわからない問題を参考書とネットで調べたのですが、ここに多大な時間を要しました。(しかも調べてもわかない箇所の方が多かったような気がします。)
そういう意味で、効率よく学習したい方には有料の通信講座をおすすめしたいです。
独学だと、「問題の意味は分からないけどこれが正解らしい」と暗記していくゲームって感じです。それに我慢できる人・最安で試験に合格したい方は独学で突っ張りましょう!
独学者はとにかく過去問を繰り返し解くことが大事ですよ!
受験したきっかけは何?
私が受験しようと思った理由は2つあります。
- 仕事で測量の知識があったほうが良いと思った
仕事を通して、何かを作るときに土台となるのが測量だなと感じていました。
自分は測量をした経験がなく、土木業界に身を置いているのに「測量」の知識がないのはまずいのではないか?と考えました。
測量を理解するための手段の1つとして測量士補試験の勉強をすることを選びました。実際、資格取得をモチベーションとすることで、多少は測量の知識を得ることができたと思います(でも本当は測量体験とかして測量を習得したいですよ!)。
- GIS(※)に興味があった
学生時代にGISソフトを触っていたこと、さらに仕事においてもソフト使う機会があったことから「本格的にGISのことを学びたい」という気持ちが湧いてきました。
※GISとは地理情報システムのこと。GISソフトを活用すると様々な地図を重ねて表示できたり、データの解析が可能となる。
測量士補試験の出題範囲の1つに「地図編集」という項目があり、GISの基礎的な知識を問われますのでその試験勉強を通して用語を覚えることができます。(例えばラスタデータ、ベクタデータの違いなど)
自分が興味がある分野の知識が身につくということが
試験勉強の一番のモチベーションとなっていました。
むすびに
資格試験の勉強において大切なことは、この資格は自分にとって必要な資格だと納得することだと思います。
自分には資格が必要だと決まればあとは勉強あるのみです。
以上みなさまの参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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