令和4年測量士試験(午前) 第12問(1級水準測量の観測)を解説

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測量士試験

試験問題の引用

令和4年の試験問題は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

第12問 問題

 次のa~dの文は,公共測量における 1 級水準測量の観測について述べたものである。ア ~ エ に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

a.レベルと標尺との距離は,最大 を標準とした。

b.標尺目盛の読定単位は を標準とした。

c.三脚の沈下による誤差を小さくするため, の順に標尺を読み取った。

d.地表面付近での光路の屈折により生じる誤差を小さくするため,傾斜地において視準距離を短くし,標尺 での視準を避けた。

選択肢

1.50 m0.1 mm後視→後視→前視→前視下方
2.60 m0.1 mm後視→後視→前視→前視上方
3.60 m 1 mm後視→後視→前視→前視下方
4.50 m0.1 mm後視→前視→前視→後視下方
5.50 m 1 mm後視→前視→前視→後視上方

第12問 解答・解説

正解は選択肢4です。

以下、解説。

選択肢a

50 m

a.レベルと標尺との距離は,最大 を標準とした。

今回の出題は1級水準測量についての出題であることに注意しましょう。

作業規程の準則より引用

選択肢b

0.1 mm

b.標尺目盛の読定単位は を標準とした。

選択肢aの解説と同じく作業規程の準則第64条の表から0.1 mmが正解とわかる。

作業規程の準則より引用

選択肢c

後視→前視→前視→後視

c.三脚の沈下による誤差を小さくするため, の順に標尺を読み取った。

そのとおりです。

測量士補試験でも頻出問題ですので、確実に覚えましょう。

選択肢d

下方

d.地表面付近での光路の屈折により生じる誤差を小さくするため,傾斜地において視準距離を短くし,標尺 での視準を避けた。

そのとおりです。

第64条 観測は、水準路線図に基づき、次に定めるところにより行うものとする。

 1級水準測量においては、標尺の下方20センチメートル以下を読定しないものとする。

作業規程の準則

作業規程64条に記載のある内容は測量士試験では頻出なので、よく読みましょう。

作業規程の準則64条でよく問われること

・1級水準測量においては、観測の開始時、終了時及び固定点到着時ごとに、気温を1度単位で測定するものとする。

・1日の観測は、水準点で終わることを原則とする。なお、やむを得ず固定点で終わる場合は、観測の再開時に固定点の異常の有無を点検できるような方法で行うものとする。

以上、正解は「選択肢4」でした。

令和4年測量士試験の解説は随時更新予定です。

ほかの問題も見たい方はこちら

測量士試験(午前)の過去問解説→記事一覧に飛びます。

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