試験問題の引用
令和3年の試験問題・模範解答は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html
選択No.3 問D-1
問D.近年、機動性に優れているなどその利便性の高さから、測量において無人航空機(以下「UAV」という。)を使用する場面が増えてきている。UAV を用いた測量の例として、UAV 写真点群測量が挙げられる。次の各問に答えよ。
問D−1.次の文は、公共測量における UAV 写真点群測量について述べたものである。 ア 〜 ウ に入る最も適当な語句を語群から選び、それぞれ解答欄に記せ。
UAV 写真点群測量は、UAV により地形、地物等を撮影し、その数値写真を用いて三次元点群データを作成する作業である。図3−1は公共測量における UAV写真点群測量の計画から撮影までの標準的な作業工程を示している。作業計画のうち、撮影計画は、撮影後に実際の写真重複度を確認できる場合、同一コース内の隣接数値写真との重複度が ア 以上、隣接コースの数値写真との重複度が60 % 以上を確保できるように立案することを標準としている。撮影後に写真重複度の確認が困難な場合においては、同一コース内の隣接数値写真との重複度は イ 以上、隣接コースの数値写真との重複度は 60 % 以上とした計画が求められる。なお、撮影した数値写真、標定点を用いて、数値写真の外部標定要素及び数値写真に撮像された地点の位置座標を求めるとともに、三次元点群データを生成することを ウ という。
語群
三次元形状復元計算、三次元計測、三次元モデル生成、フィルタリング、20%、30%、40%、50%、60%、 70%、 80%、 90%
以下、解答。
ア.80%
イ.90%
ウ.三次元形状復元計算
根拠は下記。
第3編 UAV による空中写真を用いた三次元点群作成
UAVを用いた公共測量マニュアル(案)
<第57条 運用基準>
7 撮影後に実際の写真重複度を確認できる場合には、同一コース内の隣接空中写真との重複度が 80%以上、隣接コースの空中写真との重複度が 60%以上を確保できるよう撮影計画を立案することを標準とする。撮影後に写真重複度の確認が困難な場合には、同一コース内の隣接空中写真との重複度は 90%以上、隣接コースの空中写真との重複度は 60%以上として撮影計画を立案するものとする。
第3編 UAV による空中写真を用いた三次元点群作成
UAVを用いた公共測量マニュアル(案)
第5章 三次元形状復元計算
(要旨)
第65条 三次元形状復元計算とは、撮影した空中写真及び標定点を用いて、空中写真の外部標定要素及び空中写真に撮像された地点(以下「特徴点」という。)の位置座標を求め、地形・地物の三次元形状を復元し、オリジナルデータを作成する作業をいう。
2 三次元形状復元計算は、特徴点の抽出、標定点の観測、外部標定要素の算出、三次元点群の生成までの一連の処理を含むものとする。
以下、参考
UAV測量関連はトレンドですので、しっかり理解しておきたいですね。
これより先は「UAVを用いた公共測量マニュアル(案),平成29年3月 国土交通省国土地理院」から引用して記述します。
UAV測量における頻出の作業工程
UAV による空中写真を用いた数値地形図作成の工程別作業区分及び順序は、図 1 の通りであり、準則の空中写真測量の一種である。最終成果は、数値地形図データ(例えば、道路のベクターデータなど)である。
UAV による空中写真を用いた三次元点群作成の工程別作業区分及び順序は、図 2 のとおりである。準則で扱っていない、新しい作業であり、最終成果は、三次元点群データ(平面位置座標を有する標高の集合)である。
↓令和3年測量士試験(午前 択一式) 解答解説↓
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↓令和3年測量士試験(午後 記述式) 解答解説↓
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