「職場は今も紙の地図に手書き…」
「デジタル化したいけれど何から始めればいいか分からない」
そんな悩みを持っていませんか?
かつての私もそうでした。
学生時代に少し触っただけのGIS。
社会人になり、急遽「浸水面積を算出」しなければならなくなり、地理院地図の計測機能を使ってデジタルで算出したところ、アナログ主体の職場では「そんなことできるの?」と驚かれたのを覚えています。
「これからはGISの時代だ。
この職場でGISのことならアイツに聞けと言われる存在になりたい!」
そう意気込んでQGISの勉強を始めましたが、実は一度挫折しています。
要因➀:本を買って書いてある通りにQGISを操作していましたが、途中でエラーがでて進められなってしまった。
要因➁:実際にどのような業務でGISを活用したいか、具体的なビジョンがないまま学習を進めた。
要因③:配置換えにより、位置情報を活かせる職種じゃなくなった。

私の挫折要因は、
・具体的なゴールがない
・モチベーションの低下
これにつきます。
しかし今、再びQGISを仕事に活かすチャンスが巡ってきました。
私の超個人的かつ切実な基準で、仕事にQGISを活用するための書籍を厳選しました。
(図書館で本を借りたのと、本屋で立ち読みをして手元に置く本を決めました。)
- 文字ばかりの本は苦手
- かっこよくてフルカラー
- モチベーションが続く本がいい
1. まずは「何ができるか」のゴールを知る
QGISの操作を覚える前に、「GISを使うとどんな未来が待っているのか」を知ることは、学習の継続に不可欠です。
図解入門ビジネス GIS[地理情報システム]のビジネス活用がよ~くわかる本
「そもそもGISって何?」という方には、最初の一冊としておすすめしたい本です。
ビジネスの現場でGISがどう役立つのか、将来性がどう広がっているのかが明確にわかります。
操作方法ではなく「概念」を学ぶ本です。
これを読むと「QGISを学ぶ目的」がはっきりして、学習のモチベーションが上がります。

すみません、この本だけフルカラーではありません!
■諸情報
発売日:2022/10/28
税込価格:1,870円
著者:ESRIジャパン株式会社
備考:A5サイズ、224ページ
2. 「地図作成の作法」をセンス良く学ぶ
ソフトの使い方がわかっても、地図としてのルールがめちゃくちゃだと、仕事では使えません。
操作方法を学ぶ前に、地図作成の前提・やってはいけないことを学ぶことが重要です。
地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる
地図の教科書です!
フルカラーで、デザインが洗練されているので、パラパラめくっているだけでも楽しいです。
そして何より、地図作成の前提知識や作法が学べるので、これから地図を作り始める人は、操作を覚えるのと並行して持っておくべき一冊です。

測量士試験の勉強にも使用しました。
地図作りをこれから始める方は必読です。
めっちゃおすすめです。
■諸情報
発売日:2021/8/26
税込価格:2,090円
著者:羽田康祐
備考:四六判 並製、286ページ
3. 実践!QGISを動かしてみる
いよいよ本題のQGISの操作です。
※QGISのソフト自体が、どんどんバージョンアップしているので、できるだけ発売日が新しい書籍を選定しています。
※紹介するのは全てフルカラーの書籍です。
やりたいことに応じて2冊紹介します。
統計・分析なら:GIS入門 この一冊で「統計マップ」が自在に作れる
登記所備付地図・防災なら:オープンデータとQGISでゼロからはじめる地図づくり
GIS入門 この一冊で「統計マップ」が自在に作れる
「GIS入門」というタイトルですが、内容はしっかりQGISを使った実践的な解説です。
少し言い回しは堅苦しい部分もありますが、特に「統計や分析」にフォーカスしたい方には最適。
e-Statの使い方、円グラフ・分布図の作り方、等高線図・等雨量線図・等期日線図の作り方が紹介されています。
QGISを触りながら、実際にデータが地図に変わっていく楽しさを実感できます。
フルカラーで操作画面の写真多めです。

私はいつかはPythonと連携して分析したいです。
でもまずはQGISだけでどこまで分析できるかをこの書籍で学びます。
■諸情報
QGISバージョン:QGIS ver3.40
発売日:2025/5/21
税込価格:2,860円
著者:中島円
備考:A5判、302ページ、180°に開きやすい製本でした!
オープンデータとQGISでゼロからはじめる地図づくり
初めてQGISを操作する方におすすめ。
操作方法、データの扱い方など丁寧な解説されています。
こちらもフルカラーです。
他の本ではなかなか記載のない、2023年1月から法務省が無償公開を開始した登記所備付地図の活用について言及しています。
その他、新規出店に適した地域を可視化した地図、浸水想定地域を可視化した地図を作成する方法が紹介されています。
■諸情報
QGISバージョン:QGIS Desktop 3.22.10
発売日:2023/6/29
税込価格:3,520円
著者:青木和人
備考:B5変、240ページ
4. 困ったときの「最強の辞書」
学習を進めていくと、本の手順にはない「自分の業務特有の悩み」が出てきます。
そんな時にデスクにあると安心なのがこの本。
改訂版(Ver.3.22対応) 業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド
QGISユーザーにとっての「バイブル」です。
とにかく分厚くてデカい!ですが、辞書として持っておけば、大抵の操作は解決します。 職場で「GIS担当」を名乗るなら、持っておいて損はない一冊です。
■諸情報
QGISバージョン:QGIS ver3.22
発売日:2022/11/11
税込価格:7,480円
著者:喜多耕一
備考:B5、700ページ
【番外編】地図で「遊ぶ」楽しさを知る
QGISではありませんが、地図は趣味の世界も広げてくれます。
遊べる、学べる、役立てる 地理院地図の深堀り
QGISでは「地理院地図」を背景として表示できます。
この本は、その地理院地図にどんなに面白い情報が詰まっているかを教えてくれます。
旅行中にスマホで地図を切り替えて地形の成り立ちを考えたり…そんな「地図遊び」の視点を持つと、GISの操作そのものがどんどん楽しくなりますよ。
■諸情報
発売日:2025/5/22
著者:今尾恵介
税込価格:2,200円
備考:A5、192ページ
まとめ:自分に合った本で「GISの第一人者」を目指そう
一度挫折した私だからこそ言えるのは、「本との相性は、解説の詳しさ以上に『ワクワク感』が大事」だということです。
QGISは無料ソフトでありながら、有料のArcGISにも引けを取らない素晴らしいツールです。
操作に慣れ、アナログだった職場をデジタル化していく過程は、最高にエキサイティングな体験になります。
今回ご紹介した本の中に、あなたのモチベーションを刺激する一冊があれば嬉しいです。
一緒に「職場のGISマスター」を目指しましょう!
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