QGISの操作方法を知りたいと思い、筆者が実際に使用した
書籍2つを紹介します。その他、最近のおすすめ1冊も紹介します。
QGISって何?
QGISというのはGIS(地理情報システム)ソフトの一種です。
QGISの特徴は無料であること。さらに使える機能がたくさんあり、有名かつ有料のArcGISと遜色がないと一部で言われております。
地図を表示するだけなら、googlemapでよいのではと思われるかもしれませんが、GISだからこそできることがたくさんあるのです。
・オープンデータを表示できる。
・オープンデータを活用して、解析ができる。
QGISを使ってかっこいい地図を作ろう!
QGISのダウンロードページはこちら
最近(令和6年9月時点)のおすすめ書籍
そもそもGISとはなにかを知りたい方にお勧め書籍
➀地図リテラシー入門 -地図の正しい読み方・描き方がわかる
地図に興味があり、自分で地図を作ってみたいという方にまず読んでいただきたい一冊。
前ページカラーで見開きの片側が説明文、片側が写真と図になっており理解しやすい構成となっています。
本書のキーワード
主題図、地図投影法、地理情報システム
地図を正しく読みたい、描きたいというGIS初心者の方におすすめ!
➁GIS: 地理情報システム (やさしく知りたい先端科学シリーズ8)
本書のキーワード
紙地図からデジタル地図への移行、それがどのようなICT環境によって構成されているか解説。
QGISの操作方法を学びたい方にお勧め書籍
初学者におすすめの1冊は「業務で使うQGIS Ver.3 完全使いこなしガイド」です。
とても分厚いですが、何かを作りたいという目的がある人は手元に置いておくと心強いです。
この書籍は価格が高いですが、他の書籍に比べて挫折せずに勉強できます。林業をテーマにしていますが、どの分野にも通じるQGISの基本操作を身に着けることができます。
できればQGISのバージョンを書籍と同じものを使った方がよいです。
でないと途中で挫折する率が高くなります。(操作名称がバージョンによって異なるので)
QGIS学習におすすめの本(入門)
下記では、筆者が勉強に使用した2冊を紹介します。
ですが、現状1番おすすめの書籍は上記で紹介したものです。
QGIS学習をする際には、書籍で使用しているバージョンと同じものを使用したほうが良いです。
バージョンが違うと選ぶメニュー名が異なり、学習の難易度がかなり高くなってしまいます。
GISの操作方法を知りたい、どんなことができるのか知りたいという場合には、最新バージョンにこだわらず、書籍とQGISのバージョンを合わせるようにしてください。
①オープンデータ+QGIS統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方
オープンデータ+QGIS統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方
カラーで描かれていて、飽きはしませんでした。
ただ、第14章でGRASS GISを使用して日射量を計算するページがあるのですが、その計算がPCでうまく処理されず、そこで学習をやめてしまいました。
(筆者PCのスペックが低かったのかも)
本の前半部分はめっちゃよかったです。
メリット
・GISで地図を作るときに使用できるオープンデータの紹介が豊富
・最初の60ページくらいでGISを使用するためにあったほうがよい背景知識を紹介している(個人的にはめっちゃためになった)
デメリット
・QGISのいろいろな機能を紹介しているが、エラーメッセージが出た時の対処法が書いておらず、初学者にはしんどい箇所もある。
・一度詰まると、そのあとのページの地図作りができないところがある。
②QGISの基本と防災活用
ほんとに初めてGISを学ぶ方にはこちらの書籍のほうがおすすめです。
書いてあることが自分のPC環境で再現できないなということが2か所ありましたが、後続作業に支障のない箇所でしたので、1冊完走することができました。
1冊完走できると、だいぶ自信がつきますね。
メリット
・防災に特化した内容で、個人的に面白かった。ハザードマップの作製が結構感動しました。
・1冊やりきることができる達成感を得られる。
デメリット
・北海道を例に説明しているが、同じデータを他県で公開しているとは限らないので、応用ができない知識も身についてしまう。
以上。
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