令和5年測量士試験(午前) 第23問(正誤:数値地形モデルの活用)を解説

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測量士試験

試験問題の引用
令和5年の試験問題は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

第23問 問題

 次の文は、数値地形モデル(以下「DTM」という。)の活用について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

1.DTMと基盤地図情報の建築物の外周線を用いて、建築物の地表面からの高さを求めることができる。

2.公共測量において、航空レーザ測量により作成した格子間隔5 m のDTMを用いて、地図情報レベル5000の等高線(主曲線間隔5m)を作成することができる。

3.DTMを用いて、標高値の区分ごとに彩色し、地形の陰影をつけた陰影段彩図を作成することができる。

4.格子間隔の大きいDTMよりも、格子間隔の小さいDTMを用いた方がより詳細な地形の断面図を作成することができる。

5.DTMを用いて、中心投影で撮影された同時調整済みの数値空中写真から正射投影画像(オルソ画像)を作成することができる。

第23問 解答・解説

正解は選択肢1です。
以下、解説。

選択肢1


1.DTMと基盤地図情報の建築物の外周線を用いて、建築物の地表面からの高さを求めることができる。

誤りです。

×DTMと基盤地図情報の建築物の外周線を用いて、建築物の地表面からの高さを求めることができる
DTMと基盤地図情報の建築物の外周線を用いて、建築物の地表面からの高さを求めることができない

DTMは建物や樹木等の高さを含まない地表面の標高のみ。
建物の外周線は平面的な外周のみで高さは与えられていない。
以上より、2つの情報からでは建物の高さはわからないため選択肢1は誤。

選択肢2


2.公共測量において、航空レーザ測量により作成した格子間隔5 m のDTMを用いて、地図情報レベル5000の等高線(主曲線間隔5m)を作成することができる。

そのとおりです。

第4編 地形測量及び写真測量(三次元点群測量)
第6章 航空レーザ測量
(地図情報レベルと格子間隔)
第536条
 グリッドデータの規格は、地上での格子間隔で表現するものとする。
2 地図情報レベルと格子間隔の関係は、次表を標準とする。

R5作業規程の準則

選択肢3


3.DTMを用いて、標高値の区分ごとに彩色し、地形の陰影をつけた陰影段彩図を作成することができる。

そのとおりです。

選択肢4


4.格子間隔の大きいDTMよりも、格子間隔の小さいDTMを用いた方がより詳細な地形の断面図を作成することができる。

そのとおりです。

選択肢5


5.DTMを用いて、中心投影で撮影された同時調整済みの数値空中写真から正射投影画像(オルソ画像)を作成することができる。

そのとおりです。

以上、正解は「選択肢1」でした。

ほかの問題も見たい方はこちら
測量士試験(午前)の過去問解説→記事一覧に飛びます。

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