試験問題の引用
令和4年の試験問題・模範解答は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html
選択No.2 問A
問A.公共測量において基準点を設置する基準点測量を実施することになった。次の各問に答えよ。
問A- 1 .
表2-1は,基準点測量の工程別作業区分と,各工程の主な作業内容及び作成すべき資料等を示したものである。 ア ~ キ に入る最も適当な語句を解答欄に記せ。
問A- 2 .
新点の設置位置の選定を行う際,一般的に GNSS 測量機を用いた基準点測量とトータルステーションを用いた基準点測量で共通して留意すべき事項を二つ,解答欄に記せ。
問A- 3 .
現地での作業が全て終了し,作業地を離れる前に, カ について留意すべき事項を解答欄に記せ。
問A- 4 .
基準点測量の工程別作業区分の イ から観測までに作成する図のうち,測量計画機関の承認を得なければならない図名と,承認が必要とされる理由を解答欄に記せ。
解答
A-1
ア.平均計画
イ.選点
ウ.平均
エ.点の記
オ.点検測量
カ.精度管理
キ.基準点網
作業規程の準則からの出題です。
第2章 基準点測量
作業規程の準則
第1節
(工程別作業区分及び順序)
第24条 工程別作業区分及び順序は、次のとおりとする。
一 作業計画
二 選点
三 測量標の設置
四 観測
五 計算
六 品質評価
七 成果等の整理
その他の穴埋めに関しては作業規程の準則第2章第1節~8節までをご確認ください。
A-2
【解答例】
・後続作業で利用しやすく、発見が容易な場所に選点する。
・測量標保存のため、地盤が堅固な位置に選点する。
今回の問いは新点設置位置の留意点を記載することが求められていますので、上記2つが解答例となります。もう1点あげるとすれば「観測に支障がない場所」です。
よって、「点の記を作成する」など設置位置に関係ないことを書くと誤答となります。
第2章 基準点測量
作業規程の準則
第1節
(新点の選定)
第28条 新点は、後続作業における利用等を考慮し、適切な位置に選定するものとする。
関連情報として「永久標識の規格及び埋設方法」が作業規程の準則付録5に定められていますので、気になる方はご確認ください。(試験にはたぶんでません)
A-3
【解答例】
点検測量の結果が規定された許容範囲内であるか確認すること。
点検計算を観測の終了後に行い、許容範囲を超えた場合には再測を行います。
A-4
【解答例】
図名:平均図
承認が必要とされる理由:選点後の作業を開始する前に、網の形状が作業規程の条件を満たしているか、新点の配点密度が適切であるかを計画機関に確認してもらうため。
第2章 基準点測量
作業規程の準則
第3節 選点
(選点図及び平均図の作成)
第30条 新点の位置を選定したときは、その位置及び視通線等を地形図に記入し、選点図を作成するものとする。
2 平均図は、選点図に基づいて作成し、計画機関の承認を得るものとする。
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