令和3年測量士試験(午後) 選択No.3 問B-4を解説

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測量士試験

試験問題の引用

令和3年の試験問題・模範解答は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

選択No.3 問B-4

問B.近年、建設現場における生産性向上のため、i-Construction の導入が進む中で、公共測量においても様々な測量技術が用いられるようになってきている。次の各問に答えよ。

問B−4.次の文は、 エ(地上レーザ) 点群測量による三次元点群データ編集について述べたものである。 オ 〜 ク に入る最も適当な語句はどれか。語群から選び解答欄に記せ。

 三次元点群データ編集は、三次元点群データ編集システムを用いて で表示し、目視にて地形以外から反射してきた観測点を し、 を作成するものである。

語群
色分け, 陰影, オリジナルデータ, グラウンドデータ,
グリッドデータ, 再測, 三次元, 除去, 断面, 等高線,
補間, メタデータ

以下、解答。

オ.オリジナルデータ
カ.三次元
キ.除去
ク.グラウンドデータ

以下、参考

これより先は「地上レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案),平成30年3月 国土交通省国土地理院」から引用して記述します。

・この問題の解答根拠

第 5 節 三次元点群データ編集
(方 法)
第71条 三次元点群編集は、三次元点群編集システムを用いてオリジナルデータ三次元で表示し、目視にて地形以外から反射してきた観測点を除去し、グラウンドデータを作成する。

・マニュアル(案)について

 本マニュアルで規定する地上レーザスキャナ(TLS; Terrestrial Laser Scanner)は、特定の位置に機器を据え付け、前方に断面を測量するようにレーザ光を照射すると同時に、機器本体を回転させることにより周囲に存在する地形・地物までの方向と距離を面的に観測し、三次元の点群として表現している。

 本マニュアルでは、「地上レーザスキャナを用いた地形測量」と「地上レーザスキャナを用いた三次元点群データ作成」のふたつの公共測量の方法を規定している。地形測量は数値地形図データ作成のための測量で、三次元点群データ作成は地形を表現するための高密度な標高を作成するための測量である。

・地上レーザスキャナを用いた公共測量とは

 地形測量では、地上レーザスキャナで取得された高密度の標高値群とその反射強度(これを「三次元観測データ」とよぶ)を基図として地物等を描画していく。

 つまり、地形測量は、三次元観測データを基に新たな情報を作成していく測量である。

 一方、三次元点群データ作成は、三次元観測データから地形を捉えられなかった点を除去していき、地形を標高値の集合だけ(「数値地形モデル」あるいは「DTM : Digital Terrain Model」とも呼ばれる)で表現する測量である。

 三次元点群データ作成では、反射強度データを使用する必要はない。

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