令和3年測量士試験(午後) 選択No.4 問A-2を解説

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測量士試験

試験問題の引用

令和3年の試験問題・模範解答は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

選択No.4 問A-2

問A.E 市では、市の全域について従来から整備している地図情報レベル 10000 の数値地形図データを、公共測量によって 2021 年月時点で更新することとした。表4−1は、E 市が資料として利用できる測量成果の一覧である。このうち、表4−1の資料番号4は、更新しようとしている地図情報レベル 10000 の数値地形図データで、基図として今回使用するものとする。次の各問に答えよ。

問A−2.E 市では、洪水浸水想定区域内にある公民館から、洪水浸水想定区域外にある指定緊急避難場所までの避難経路について GIS(地理情報システム)を使用して調べることにした。
 使用する GIS の機能を確認したところ、オーバーレイ及びネットワーク分析などを使用できることがわかった。このオーバーレイ及びネットワーク分析とはどのような機能か。それぞれの機能の説明を各 35 字以内で解答欄に記せ。

以下、解答例。

オーバーレイとは:複数の異なる地理空間情報のレイヤを重ね合わせる機能。

ネットワーク分析とは:2地点間の最短経路や、複数の地点を巡回する最適経路を求める機能。

解説の前に筆者の小言

地図に関する問題はぜひ、QGISや地理院地図、GoogleMapなどを操作しながら学んでほしいと個人的には思います。

これからは地図分野は伸びると思うんです。DX(デジタルフォーメーション)を国策として進めようとしていることが後押しとなって。

他にもGooglemap使いこなせたらかっこいいとか、そういう理由もありますけど…。

私自身も今現在QGISを書籍を用いて学んでいます。いずれはQGISとかのGISに特化した解説記事を書きたいと思いますので、首を長くして待っていてくださるとうれしいです。

問題の解説

正直暗記するしかないです。

オーバーレイは複数のレイヤを重ねることですね。
デジタルで絵を描く人や、CADを操作する人にはイメージしやすいかと思います。

ネットワーク分析は最短経路を求めてくれる機能ですね。
Googlemapやカーナビで経路の検索をするときに、用いられる機能です。
点と点の結びつき・つながりをネットワークといいますが、そのなかに条件を設けて、分析することです。

GISについて国土地理院HPで解説されています。

過去問に挑戦!

[令和元年 No.4 問C-1]

下表は、一般的なGISの機能についてのべたものである。表のア~エに入るGISの機能の名称を語群から選び解答欄に記せ。

番号機能の名称機能の内容利用例
1オーバーレイ複数の異なる地理空間情報のレイヤを重ね合わせる機能
2地図や写真などの画像に座標を与える機能過去の写真画像に座標を与えて、現在の地図と比較できるようにする。
3空間検索空間的な位置関係に基づいて地物を検索する機能
4任意の点、線、面から一定の距離内にある領域を生成する機能自宅から半径500mの範囲内にあるコンビニエンスストアを把握する。
5平面上に分布した各点について、その点が最も近い点となる区域を分ける機能市内のすべての建物について、その建物から直線距離で最も近い避難所を把握する。
62地点間の最短ルートや、複数の地点を巡回する最適ルートを求める機能自宅から駅までの最短ルートを探索する。

語群
インターセクト、空間計測、クリップ、座標変換、ジオリファレンス、属性結合、投影変換、ネットワーク分析、バッファ、ボロノイ分析、ユニオン

以下、解答です。

ア.ジオリファレンス

イ.バッファ

ウ.ボロノイ分割

エ.ネットワーク分析

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