令和3年測量士試験(午前) 第23問(正誤:ウェブ地図)を解説

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測量士試験

試験問題の引用

令和3年の試験問題は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

第23問 問題

 次の文は、国土地理院が提供しているウェブ地図「地理院地図」をはじめとするウェブブラウザ上でシームレスに移動・拡大・縮小できる地図(以下「ウェブ地図」という。)について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

1.ウェブ地図によっては、複数の種類の地図や空中写真などを選択して表示することができる。
2.ウェブ地図によっては、モバイル端末で取得した位置情報により、地図の中心を現在地付近に移動させることができる。

3.ウェブ地図によっては、地図データを複製したり印刷して第三者に配布したりすることが利用規約によって規制されているので、使用する際には注意する必要がある。
4.ウェブ地図には、国土地理院刊行の 1/25,000 地形図と同様、ユニバーサル横メルカトル図法が採用されている。

5.ウェブ地図において、画面の解像度やウェブブラウザの拡大率が一定の場合、同一の距離を表すスケールバーの画面上の長さは高緯度ほど長くなる。

第23問 解答・解説

正解は選択肢4です。

過去午前の試験では出題されていないかも知れない「Web地図」の問題がでました。
地理院地図に触れておくと自然と試験対策ができるかもしれません。

選択肢1

1.ウェブ地図によっては、複数の種類の地図や空中写真などを選択して表示することができる。

そのとおりです。

地理院地図においてもいろいろな地図を重ねて表示することができます。

選択肢2

2.ウェブ地図によっては、モバイル端末で取得した位置情報により、地図の中心を現在地付近に移動させることができる。

そのとおり。

Googlemapを普段から使う方はイメージできるかと思います。
地図アプリ、便利になりましたよね…。

選択肢3

3.ウェブ地図によっては、地図データを複製したり印刷して第三者に配布したりすることが利用規約によって規制されているので、使用する際には注意する必要がある。

そのとおりです。

代表例として地理院地図をあげます。
国土地理院の基本測量成果であるため、
測量法第29条(複製)、第30条(使用)に基づき国土地理院長への承認申請が必要な場合があります。

選択肢4

4.ウェブ地図には、国土地理院刊行の 1/25,000 地形図と同様、ユニバーサル横メルカトル図法が採用されている

空間情報クラブHPにて解説されていますが、

Web地図においてはGoogleで開発した「Webメルカトル」という図法が使用されています。

なお、 国土地理院刊行の 1/25,000 地形図 はユニバーサル横メルカトル図法が採用されています(日本地図センターHP参照

選択肢5

5.ウェブ地図において、画面の解像度やウェブブラウザの拡大率が一定の場合、同一の距離を表すスケールバーの画面上の長さは高緯度ほど長くなる。

考え方( Webメルカトル )

赤道付近と北極付近では、平面に投影する場合の引き延ばされ方が異なります。
北極付近はとても引き延ばされて表示される。

よって、同じ1mをスケールバーで表示する場合、高緯度ほど長くなります。

正解は「選択肢4

令和3年測量士試験(午前) 解答解説

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