令和3年測量士試験(午前) 第1問(法規の正誤)を解説

当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。

測量士試験

試験問題の引用

令和3年の試験問題は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

第1問 問題

 次のa〜eの文は、測量法(昭和 24 年法律第 188 号)に規定された事項について述べたものである。明らかに間違っているものをすべて含む組合せはどれか。次の中から選べ。

a.測量業者は、その営業所ごとに測量士又は測量士補を一人以上置かなければならない。
b.「基本測量及び公共測量以外の測量」を実施しようとする者は、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。

c.測量業を営もうとする者は、測量業者としての登録を受けなければならず、登録の有効期間は3年である。
d.測量標とは、永久標識及び一時標識のことをいい、仮設標識は含まない。

e.測量業とは、「基本測量」又は「公共測量」を請け負う営業をいう。

選択肢
1.b,d
2.a,b,e
3.c,d,e
4.a,c,d,e
5.すべて間違っている

第1問 解答・解説

正解は選択肢4です。

選択肢a

a.測量業者は、その営業所ごとに測量士又は測量士補を一人以上置かなければならない。

第五十五条の十三 測量業者は、その営業所ごとに測量士を一人以上置かなければならない。

測量法(e-Gov法令検索

よって、この選択肢は誤りである。

選択肢b

b.「基本測量及び公共測量以外の測量」を実施しようとする者は、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。

この選択肢は正しいです。

第四十六条 基本測量及び公共測量以外の測量を実施しようとする者は、あらかじめ、国土交通省令で定めるところにより、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。

測量法(e-Gov法令検索

選択肢c

c.測量業を営もうとする者は、測量業者としての登録を受けなければならず、登録の有効期間は3年である。

3年ではなく5年が正解。

この問題は前年(令和2年)測量士試験の午後必須問題においても出題されています。頻出なので要チェックです。

第五十五条 測量業を営もうとする者は、この法律の定めるところにより、測量業者としての登録を受けなければならない。
 前項の登録の有効期間は、五年とする。

測量法(e-Gov法令検索

選択肢d

d.測量標とは、永久標識及び一時標識のことをいい、仮設標識は含まない。

測量標には仮設標識も含まれるため、この選択肢は誤りである。

第十条 この法律において「測量標」とは、永久標識、一時標識及び仮設標識をいい、これらは、左の各号に掲げる通りとする。

測量法(e-Gov法令検索

選択肢e

e.測量業とは、「基本測量」又は「公共測量」を請け負う営業をいう。

第十条の二 この法律において「測量業」とは、基本測量、公共測量又は基本測量及び公共測量以外の測量を請け負う営業をいう。

測量法(e-Gov法令検索

選択肢中に「基本測量及び公共測量以外の測量」が入っていないため、誤りである。

条文1つ1つを覚える必要はありませんが、良く問われる条文に関しては、演習を通してなんとなく覚えるところまでいきたいですね。

選択肢a,c,d,eが誤りでしたので正解は「選択肢4」です。

令和3年測量士試験(午前) 解答解説

令和3年測量士試験(午前) 全28問解説

コメント

タイトルとURLをコピーしました