令和2年測量士試験(午前) 第17問(空中写真測量・同時調整)を解説

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測量士試験

問題

〔No. 17〕
 次の文は,公共測量における空中写真測量での同時調整について述べたものである。
 ア ~ オ に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。


 同時調整とは, を用いて,パスポイント,タイポイント,標定点の写真座標を測定し,標定点成果及び撮影時に で取得したデータの解析処理で得られた の観測データを統合して調整計算を行い,各写真の の成果値,パスポイント,タイポイントなどの水平位置及び標高を決定する作業である。
 調整計算は,区域撮影においては原則として,作業地区全域を一つのブロックとして により行うものとし,標定点は, に配置することを標準とする。

ア 「デジタルステレオ図化機」or「空中写真用スキャナ」
イ 「GNSS/IMU装置」or「デジタル航空カメラ」
ウ 「外部標定要素」or「内部標定要素」
エ 「多項式法」or「バンドル法」
オ 「ブロック内の各撮影コースの両端付近」or「ブロックの四隅付近と中央部付近」

選択肢

1.デジタルステレオ図化機GNSS/IMU装置外部標定要素多項式法ブロック内の各撮影コースの両端付近
2.空中写真用スキャナデジタル航空カメラ外部標定要素バンドル法ブロック内の各撮影コースの両端付近
3.空中写真用スキャナGNSS/IMU装置内部標定要素バンドル法ブロックの四隅付近と中央部付近
4.デジタルステレオ図化機デジタル航空カメラ内部標定要素多項式法ブロック内の各撮影コースの両端付近
5.デジタルステレオ図化機GNSS/IMU装置外部標定要素バンドル法ブロックの四隅付近と中央部付近

解答

正解は選択肢5です。

同時調整とは, デジタルステレオ図化機 を用いて,パスポイント,タイポイント,標定点の写真座標を測定し,標定点成果及び撮影時に GNSS/IMU装置 で取得したデータの解析処理で得られた 外部標定要素 の観測データを統合して調整計算を行い,各写真の 外部標定要素 の成果値,パスポイント,タイポイントなどの水平位置及び標高を決定する作業である。
 調整計算は,区域撮影においては原則として,作業地区全域を一つのブロックとして バンドル法 により行うものとし,標定点は, ブロックの四隅付近と中央部付近 に配置することを標準とする。

根拠は下記。

第6章 空中写真測量
第6節 同時調整
第296条
「同時調整」とは、デジタルステレオ図化機を用いて、空中三角測量により、パスポイント、タイポイント、標定点の写真座標を測定し、標定点成果及び撮影時に得られた外部標定要素を統合して調整計算を行い、各写真の外部標定要素の成果値、パスポイント、タイポイント等の水平位置及び標高を決定する作業をいう。

第297条 同時調整は、原則として作業地区全域を一つのブロックとしてバンドル法により行うものとする。

第298条 標定点は、撮影コースの配置を考慮し、空中写真上で明瞭な地点を選定するものとする。
2 標定点の配置及び点数は、次の各号のとおりとする。
二 区域撮影においては、ブロックの四隅付近と中央部付近に計5点配置することを標準とする。

作業規程の準則

令和2年測量士試験(午前) 解答解説

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