令和5年測量士補試験 第5問(多角測量の精度)を解説

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測量士補試験

試験問題の引用

令和5年の試験問題は国土地理院HPから引用しています。
https://www.gsi.go.jp/LAW/SHIKEN/past.html

測量士補試験の過去問演習ができるページがありますので、

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第5問 問題

 次の文は、公共測量におけるトータルステーションを用いた多角測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。

1.水平角観測、鉛直角観測及び距離測定は、1視準で同時に行うことを原則とする。

2.水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を2対回とする。

3.水平角観測及び鉛直角観測の良否を判定するため、観測点において倍角差、観測差及び高度定数の較差を点検する。

4.距離測定は、1視準2読定を1セットとする。

5.距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は、距離測定の開始直前又は終了直後に行う。

第5問 解答・解説

正解は選択肢2です。以下、解説。

選択肢1

1.水平角観測、鉛直角観測及び距離測定は、1視準で同時に行うことを原則とする。

そのとおりです。

第2編 基準点測量
(観測の実施)
第37条 観測に当たり、計画機関の承認を得た平均図に基づき、観測図を作成するものとする。
TSを使用する場合は、水平角観測、鉛直角観測及び距離測定は、1視準で同時に行うことを原則とするものとする。

作業規程の準則(全文)(国土地理院HP

選択肢2

2.水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を2対回とする。

誤りです。

× 水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を2対回とする。
水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。

1対回観測は正と反の2回観測すること。

第2編 基準点測量
(観測の実施)
第37条 観測に当たり、計画機関の承認を得た平均図に基づき、観測図を作成するものとする。
水平角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。
鉛直角観測は、1視準1読定、望遠鏡正及び反の観測を1対回とする。

作業規程の準則(全文)(国土地理院HP

選択肢3

3.水平角観測及び鉛直角観測の良否を判定するため、観測点において倍角差、観測差及び高度定数の較差を点検する。

その通りです。

作業規程の準則第38条をご確認ください。

選択肢4

4.距離測定は、1視準2読定を1セットとする。

そのとおりです。1方向を見て2回距離を測定することとなっています。

第2編 基準点測量
(観測の実施)
第37条 観測に当たり、計画機関の承認を得た平均図に基づき、観測図を作成するものとする。
距離測定は、1視準2読定を1セットとする。

作業規程の準則(全文)(国土地理院HP

選択肢5

5.距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は、距離測定の開始直前又は終了直後に行う。

その通りです。

第2編 基準点測量
(観測の実施)
第37条 観測に当たり、計画機関の承認を得た平均図に基づき、観測図を作成するものとする。
距離測定の気象補正に使用する気温及び気圧の測定は、次のとおり行うものとする。
(1)TS又は測距儀を整置した観測点で行うものとする。ただし、3級基準点測量及び4級基準
点測量においては、気圧の測定を行わず、標準大気圧を用いて気象補正を行うことができる。
(2)気温及び気圧の測定は、距離測定の開始直前又は終了直後に行うものとする。

作業規程の準則(全文)(国土地理院HP

以上、選択肢2が誤りでしたので正解は選択肢2です。

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